「サッカー・Ｕ－２３アジア選手権・準決勝、日本２－１イラク」（２６日、ドーハ）

　勝てばリオデジャネイロ五輪出場が決まる試合で、１－１で迎えた後半ロスタイムに原川力（川崎）がミドルシュートで得点した。そのまま試合が終了し、日本が６大会連続１０度目となる五輪出場を決めた。

　南野が右サイドから上げたクロスがＧＫにはじかれ、こぼれ球に。拾った原川が冷静に左足を振り抜き、ゴールに突き刺した。

　ほどなく試合は終了。殊勲の原川は元にチーム全員にのしかかられ、もみくちゃになった。手倉森監督が就任してから過去２戦２敗という因縁の相手に雪辱を果たし、リオ行きの切符をつかみ取った。原川は「僕もほっとしています。一つの目標でしたし、とてもうれしいです」と安心したように語った。

　当面の目標を達成した手倉森監督は「でき過ぎなぐらいのシナリオですけど、オリンピックを決めました。（予選突破が）難しいとか、厳しいとか言われた中で、彼らの可能性を信じてやってきた。彼らもおとなしい世代ですけど、いつかやってやるんだという気持ちが実を結んだ。神様からのプレゼントだと思います」と選手をたたえた。