U23、中島2発も謙虚「すごく感謝」
「サッカー・国際親善試合、U23日本4-1U23南アフリカ」(29日、松本平広域公園総合球技場)
国内での五輪本大会前最終戦となった試合で、日本は大勝した。PKで先制を許したものの、前半37分にFW中島翔哉(FC東京)が同点ゴールを決めた。同45分にはMF矢島慎也(岡山)が右サイドを崩して勝ち越し弾。同ロスタイムには再び中島がヘディングを決めて突き放した。後半にはFW浅野拓磨(広島)も得点した。右膝負傷からの代表復帰となった中島は活躍にも「僚太君(大島)がパスをくれたので、すごく感謝しています」などと、チームメートやスタッフへの感謝を朽ちにした。
以下、試合後の手倉森監督、各選手のコメント。
▽手倉森誠監督
-4-1という結果になった。
「手倉森ジャパンなだけに、1失点目は手をつかっちゃいました(少し間があく)。その後、4点取れて勝ったので、良かったと思います。今日はU-23世代だけでも成長と可能性を示そうと話をしていて、成長を皆さんも確認できたんじゃないかと思います」
-五輪本大会で対戦する可能性のある南アフリカが相手だった。
「遠いところから来てもらって、コンディションは日本の方が上なんで走り負けてはいけない。日本での試合だったので大勝できましたけど、オリンピックでは気を引き締めてかからなければならない相手だろうと思います」
-本大会への決意を。
「東日本大震災の時はなでしこが(W杯で)世界一になりました。なでしこは残念ながら(リオ五輪には)出られませんけど、熊本の震災が起こったこの年に、我々が日本に勇気と感動を届けられればと思います」
▽中島翔哉(FC東京)
-同点ゴール。
「あれはチームのゴールだし、僚太君がパスをくれたので、すごく感謝しています」
-もう1点は浅野から柔らかいボールが来た。
「自分がヘディングで決められるボールなんてめったにないので、すごくいいボールでした」
-右膝の負傷明けで、テーピングもしている中、90分駆け抜けた。
「治療してくれたトレーナーに感謝していますし、病気になってしまった仲間もいますし。そういう人たちのために一生懸命やりました」
-背番号10を取り戻したいという思いもあったのでは。
「日本の勝利が一番大事なので、そこにはこだわっていないです」
-本大会へ。
「メダルをとれるように1日1日を大事にしたいと思います」
▽矢島慎也(岡山)
-成長と可能性を示す試合と話していた。
「立ち上がり不安定な戦いをしちゃいましたけど、1点とってからたたみかける攻撃は迫力があったんじゃないかと思います」
-23歳以下の世代だけでは最後の試合だった。
「今までこの世代の代表に呼ばれ続けて、責任を感じていたので、最後、勝ててよかったです」
-本大会へ。 「選ばれるか選ばれないか分からないですけど、頑張りたいです」
▽浅野拓磨(広島)
-得点を決め、ジャガーポーズも出た。
「本当に見に来てくれる人や応援してくれる人のためにゴールの形で勝利に貢献したかったので、それができたことは良かったかなと思っています」
-選手の間ではどんな会話をしたのか。
「今日の試合はU-23の選手として日本でする最後の試合だったので、必ず勝って皆さんに勝利を届けようという話しをしたので、今日は勝利できて良かったかなと思います」
-本大会への思いを。
「オリンピック本大会のメンバーに選ばれるためにも日々アピールしていきたいと持っていますし、今日の試合でもしっかりアピールできるように頑張りたいと思っていました。アピールできたかは分からないですけど、まずはゴールという結果が出せたのは良かったと思います」