和田監督 7連勝にも藤浪に苦言

6勝目を挙げたものの阪神・梅野隆太郎(左)とのハイタッチも元気がない阪神・藤浪晋太郎=甲子園(撮影・保田叔久)
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 「阪神6‐5広島」(9日、甲子園)

 七回終了時で6‐1と楽勝ムード。それが終わってみれば1点差で命からがらの逃げ切り。2008年以来の7連勝にも、和田監督の表情は硬かった。

 「(広島が)粘り強くねぇ…ホントに。えーっ、何とかしのぎましたけど、ウ~ン、今日はねぇ…藤浪に何とか完投してもらいたかったところでしたけどねぇ」

 ゴメス&マートンの初アベック弾や、日本新記録の27イニング連続安打など甲子園はお祭り状態だったが、八回に一気に暗転。七回まで6安打1失点と踏ん張ってきた先発・藤浪が100球を超えたところで決壊した。

 先頭の代打・中東の三塁線を襲う当たりは今成の好守で助かったが、天谷、菊地に連打を浴び、丸には粘られて四球を与えた。1死満塁でエルドレッドの代役4番・岩本。ここが藤浪にとって最大の難所だった。ベンチの和田監督も祈る思いで見ていたが、我慢できず2点右前適時打を許してしまう。

 9連戦の2試合目。何とか福原や呉昇桓を休ませたかった指揮官だったが、ベンチを立たざるをえなかった。「そこまでは安定して完投ペースだったんですが、100球を超えた七、八回が壁になっている感じがしますね」。藤浪が残した走者を2番手・加藤が返してしまって結局5失点。何とか6勝目は挙げたものの、和田監督も藤浪本人も不満が残る試合となった。

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