引退の久保田「本当に幸せでした」
阪神・久保田智之投手が3日、今季限りでの現役引退を発表し、西宮市内の球団事務所で会見を行った。
引退の理由については「今年、春先に(右肘を)手術して1年間やってきたが、そこまでよくならなかった。現役を続けるのは厳しいと思った」と説明した。
プロでの12年間を振り返り「入団してすぐ優勝し、その中にいれた。いい思いも苦しい思いも、いろいろな経験ができた。本当に幸せでした」と話した。
久保田は02年ドラフト5巡目で常磐大から入団。05年に抑えとして5勝4敗、27セーブ、防御率2・12の成績を残し、チームのリーグ優勝に貢献。藤川(現カブス)、ウイリアムスとのリリーフトリオは「JFK」と呼ばれ、一世を風びした。
07年は日本記録となるシーズン90試合登板を達成。その後は故障に悩まされ、今季は1軍登板なしに終わっていた。「まだまだ現役をやりたいという気持ちも、野球への未練も悔いもあったが、考えながら決断した」と本音をのぞかせていた。