阪神、中日に逆転サヨナラ 新井代打弾
「阪神3-2中日」(6日、甲子園)
阪神がサヨナラ勝ちで息詰まる投手戦を制した。
阪神は1点を追う九回、2死からゴメスが中前打で出塁すると、3連続四球で同点とすると、さらに2死満塁から新井が中前にサヨナラ適時打を放った。
新井は0-2の八回にも、代打で登場して左翼席に今季初アーチとなるソロ本塁打を放った。
殊勲の新井は「最高です!」と興奮冷めやらぬ様子。「足ガクガクでした。あっという間に追い込まれて、ヤバイヤバイという感じだったです。でも、最後打てて本当に良かったです」と笑顔で振り返った。
今季はこの試合前まで、20打数2安打と絶不調。それだけに、「今日だけなんで、これにおごることなくやっていきたい」と気を引き締めつつ、「結果が出てないときでも、皆さんが声かけてくれてたんで、本当に感謝してます」と感謝の弁も。さらに「ちょっとまだ興奮収まらないですね」と顔を紅潮させ、「今日来て下さってるタイガースファン、僕のファンのために今日は打ちました!」と絶叫した。
劇的な逆転勝利に、和田監督は「今日までさっぱりだったんですけど、打てないときでも一番ベンチで声を出すのが良太なんですよね。とにかくチームを盛り上げようという姿勢でいてくれたんで、良太自身もうれしいと思いますけど、チームにとっても大きなホームランであり、サヨナラヒットだったと思います」と、ヒーローをたたえつつ相好を崩した。
中日は三回、2死二塁から荒木の適時打で先制。六回には平田が甘く入ったスライダーを左翼席に運ぶ4号ソロで追加点を挙げた。先発のバルデスは九回2死まで1点に抑えていたが、ゴメスに出塁を許して降板。そこから福谷が連続四球、さらに又吉押し出し四球とサヨナラ被打と、継投が裏目に出た。