赤星氏 阪神コーチ待望論も体調整わず

 阪神OBの赤星憲広氏(39)が、25日に大阪市で行われた「大阪マラソン2015」のセレモニーに、大会のチャリティアンバサダーとして登場した。金本知憲監督(47)の就任で、虎ファンからも阪神コーチングスタッフとしての現場復帰に期待が高まっていたが、終了後に取材に応じ、「当然、またユニホームを着たいという思いは強くあるんですが」と語ったうえで、現在はコーチを務められるまでに体調が整っていない現状を明かした。

 赤星氏は現役時代の2007年に頸椎ヘルニアを発症した後は故障との格闘が続き、09年9月に守備でダイビングを試みた際に負った中心性脊髄(せきずい)損傷が原因で、33歳で現役引退を余儀なくされた。

 その後は、野球解説者として6年、指導者への夢を語ったこともあったが「その後の人生を考えて引退したわけですから」。なかなか完治が難しい症状で、今年に入ってからも体を休めることが必要な時期もあったという。

 「今回、球団の打診を僕が断ったというわけではないのですが、今はユニホームを着させていただくということは…」と言葉を選びながら話した赤星氏。こうした赤星氏が抱える状況は、早い時期から阪神球団や金本監督も把握していたもようだ。

 「いつかは、という気持ちは持ち続けています」。

 すでに赤星氏が入閣する場合に予想される、守備走塁部門のコーチングスタッフは固まった状況。虎ファン待望の赤星氏の現場復帰は、テレビ番組などで活躍する姿を楽しみながら、来年以降の実現を願うことになりそうだ。

 赤星氏は日本テレビ系「Going!Sports&News」で土曜日のレギュラー解説者を務めるほか、読売テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」にもコメンテーターとしてレギュラー出演している。

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