矢野氏、作戦兼バッテリーコーチ就任
阪神は27日、作戦兼バッテリーコーチにOBの矢野燿大氏が就任すると発表した。背番号は88。
西宮市の球団事務所で会見に臨んだ矢野氏は、「金本から連絡をもらって“意見を言ってほしい。オレに何でも言ってくれ”と言われた。そういうところを期待されていると思うので、そういう立場でやっていきたい」と意気込みを口にした。
ちょうど会見の時間中、金本監督はMBSの情報番組「ちちんぷいぷい」(月-金曜、後2・00)に生出演。矢野氏について「野球観といいますか、あと情熱、人間性の部分を信頼して、切実にお願いしました」と魅力を語った。さらに「自分の(監督就任の)発表の次の日、すぐに(依頼の)電話を入れた」と“舞台裏”まで明かした。
金本監督と矢野氏はともに1968年生まれの同級生。それだけに金本監督は「チームでは敬語でしょうけど、2人の時は腹を割って話してほしい」と要望も。加えて「全コーチに、『自分に意見をしてもらわなければ困るよ』と伝えました」と、“イエスマン”を撤廃して戦う集団を作り上げる構想を口にした。
矢野氏は東北福祉大4年の1990年のドラフトで中日から2位指名を受け入団。正捕手・中村武志の控え的存在だったが、97年オフに矢野、大豊-阪神・久慈、関川の2対2のトレードで阪神へ移籍。98年からは正捕手として活躍。打てる捕手として03、05年の優勝に大きく貢献した。