阪神・藤浪晋太郎投手（２１）とバッテリーを組むことが多かった鶴岡一成捕手（３８）が９日、読売テレビの情報番組「朝生ワイド　す・またん！」（月～金曜、前５時２０分）にインタビューＶＴＲで出演した。鶴岡は今季の藤浪について、「ここぞというときのエンジンのかけ方が変わってきた。大エースに向かって一歩一歩登っている」と評価した。

　「器用な子なんでね。変化球も多くなってきますが、基本はまっすぐ」とキッパリ。「どれだけアウトローにボールが来るかなってのは考えてましたね。持ってるモノがやはりずば抜けてます」と今季のリードを振り返った。「藤浪はエースですから。やはり勝ちにつなげないといけないという思いもありました。しっかりとエース…いや大エースに向けて一歩一歩登っていってるんじゃないかと思います」と相好を崩した。

　そんなリードに応えてきた藤浪も「鶴岡さんの配球は一言で言ったら面白い。やりがいのあるリードですかね。決まればすごい効果的なボールですし、決まらなければ逆にカウントを苦しくしてしまうボールだし」と高いレベルでの要求だったことを明かした。それだけに「高いレベルのモノを求めてもらっているなと、すごい伝わるのでやりがいはある」と信頼を寄せた。

　また鶴岡といえば、サイドを大胆に刈り上げたオリジナリティあふれた髪型が特徴。自身は「伸びると嫌なタイプなんで、本当は１週間に１度刈りたい」と髪へのこだわりをあかしている。だが藤浪は「ものすごい髪型してるな、と。ある日突然、横を刈り上げてきたりとか。ホント、ビックリすることが多い。なごむ？いや、なごま…そこに関しては触れないです。先輩ですし」といたずらっぽい笑みを浮かべ、多くを語ろうとはしなかった。