「阪神－中日」（２５日・京セラドーム）

　「１番・左翼」でスタメン出場した阪神ドラフト１位・高山（明大）が、プロ初打席で初安打を放った。２０１６年のチーム初安打ともなった。

　阪神の新人が開幕戦で安打を記録したのは０４年・鳥谷以来、１２年ぶり。阪神新人野手の開幕スタメン出場は高山が７人目で、初打席初安打を記録したのは初めて。

　金本新監督が掲げるスローガン「超変革」。その象徴とも言えるドラ１新人が、チームに勢いをもたらした。初回の第１打席、中日の開幕投手・大野がカウント２－２から投じた５球目、外角直球をはじき返し、三遊間を破る左前打を放った。

　続く横田は投ゴロで、高山は二塁フォースアウト。しかし、横田が二盗を決めた後の１死二塁で、３番に入ったヘイグが左中間への適時打を放ち、阪神が先制した。

　中日・大野は、高山への初球、直球勝負を予告していた。その言葉通り、低めへの１４３キロで、高山が豪快に空振りした。相手左腕の真っ向勝負にフルスイングで応えた。

　阪神・金本監督は「向こうの投手が初球まっすぐでと言っているので。ガツンとホームラン！で、いいんじゃないですか」と初打席の初球本塁打を期待していたが、虎の黄金ルーキーは記念すべきプロ初打席を左前へのクリーンヒットで飾った。