桧山氏、横田は「大化けする可能性」
「第32回鷲羽杯」(3日・児島ボート)
GWの児島ボートに元阪神タイガースの桧山進次郎氏が初来場し、トークショーを行った。原田幸哉らボートレーサーとの交友関係を持つ桧山氏は、「先日も田中信一郎とご飯を食べたばかり。彼はよくしゃべりますねぇ」とトップ選手の横顔を紹介。現役時代のユニホームやタオルを持参した女性ファンが最前列で見守る中、野球とボートを絡めたリズミカルなトークで会場を多いに盛り上げた。
現役時代に試合で倉敷市を訪れたことのある桧山氏は「隣が広島なのに、岡山はめちゃくちゃタイガースファンが多い。児島は初めて来ましたが、レース場の向こうが瀬戸内海っていいですね。海水面で、満潮と干潮によって違いがあると初めて知りました」と児島ボートの景観に感動しつつ、水面データも素早くインプット。「僕の背番号が24だったので、2-4がきそうなレースを探しまくった」と、8Rの茅原悠紀と井川大作の2-4を推奨。メインの12Rも1号艇の茅原と2、4号艇を絡めたBOX狙い。「ガチガチでも当てたいんです」とかつての自身の背番号にちなんだ舟券に狙いを定めていた。
今年の阪神については「ボートで言えば、A1選手の中にB級が混ざって試合をしているようなもの。これから誰がA級に上がって行くのかを楽しみに見て欲しい」と変革を掲げ、若手を起用する金本監督の心情を分析してみせた。期待の若手もボートに例えて解説。「ドラフト1位の高山俊は今でもA2。バッティングに関しては4、5年いる選手クラス。守備がついてくればすぐにA1になれる」と太鼓判。自身の背番号24を受け継いだ横田慎太郎に対しては「彼は僕と違って不器用。僕みたいなリズミカルさはなく、今はロボットみたいにギーガシャン。ただ、起用な選手は色んなことをしすぎて分からなくなることがある。不器用な選手が自分の形を作ってしまえば、これほど強いものはない。僕にはないスピードとパワーがあるから、大化けする可能性もある」とエールを送った。
「野球もボートも、ベテラン、中堅、若手がうまく回っていることが大切。ベテランは技術面だけでなく、気持ちの部分を若手に伝えることが大事」と巧みな話術で、野球、ボート両方のファンの心をつかんでいた。