米満、右ろく膜炎で金獲りピンチ
五輪レスリング・フリースタイル66キロ級代表の米満達弘(25)=自衛隊=が17日、都内の公開練習後に会見。6月末の合宿中に右ろく膜炎を発症したことを明かし、この日のスパーリングを回避した。88年ソウル五輪の小林孝至、佐藤満以来、男子で24年ぶりの金メダル獲得の“一番手”とみられていたエースの緊急事態。日本の悲願に“黄信号”がともった。
米満は「全治2週間と言われたが、1カ月近くたっても治りが悪い。体をねじると痛い。世の中、うまくいかない」と告白。自転車トレで持久力を鍛える日々だ。それでも、最後の金メダリスト・佐藤強化委員長は「金を取れる」と信頼を寄せる。米満は「死んでないから大丈夫(笑)。五輪は人生の通過点だが、目標は金メダル。不調の中で成績を残してこそ、本当の人間力」と逆境からの明日なき戦いを誓った。