室伏、2投目で78M超えて決勝進出

 「ロンドン五輪・陸上男子ハンマー投げ・予選」(3日、五輪スタジアム)

 男子ハンマー投げ予選A組で室伏広治(ミズノ)が2投目に78メートル48をマークし、5日の決勝進出を決めた。男子400メートル障害予選では、1組の岸本鷹幸(法大)と2組の中村明彦(中京大)はともに失格、6組の舘野哲也(中大)は49秒95の4着で、全員が準決勝に進めなかった。

 1投目で77メートル18をマークし「1投目で終わってもいいかなと思ったけど、サークルの感触を確かめたかった」と、2投目で予選通過ラインの78メートルを越え、室伏が軽く右腕を突き上げた。「精一杯です」と笑いながら、「非常にいい感じ。負担もなく追われた」と、手ごたえをにじませた。

 IOC選手委員の選挙も控える今大会は、選挙活動も兼ねて、過去の五輪よりも大幅に早く選手村へと入った。調整面の不安もあったが、きっちり本番に合わせてきた。

 同委員には北京五輪でも立候補し、落選。「競技にかけてきた選手が、次のプランがないがために納得する人生が送れないということがないよう、プログラム(の構築)などをIOCでやりたい」と、話してきた室伏のもう1つの夢だ。

 当選へはもちろんアスリートとして、最高の結果を示すことが最大のアピールとなる。ライバルのチホンが欠場し、チャンスは広がる。「最高のパフォーマンスができるよう、全力を尽くす」。金メダルと、当選。2つの夢を追いかけて、鉄人は決勝に挑む。

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