杉本銀も園田監督「逃がした魚大きい」

 「ロンドン五輪・柔道女子78キロ超級・決勝」(3日、エクセル)

 女子78キロ超級の杉本美香(27)=コマツ=は決勝でイダリス・オルティス(キューバ)に旗判定で敗れ、銀メダル。柔道が今大会で獲得した金メダルは一つで、男女14階級となったバルセロナ五輪以降最少だった。

 日本柔道男子が金メダルゼロの屈辱を味わった日に、女子は銀メダルだった。女子78キロ超級で、杉本は優勝を逃した。園田隆二女子監督は「(北京五輪金メダリストの)トウ文も負けたし、ここで勝たないと(杉本は)いつ勝つんだ。金を取れた。逃がした魚は大きい」と唇をかんだ。

 初戦の2回戦と準々決勝を開始1分以内に一本勝ちした。準決勝は地元のブライアント(英国)。足技で攻め、指導2つで有効ポイントを得て優勢勝ちした。決勝の相手はキューバのオルティス。準決勝で北京五輪金メダリストを破った実力者だったが、あと一歩及ばなかった。

 兵庫・伊丹市出身。東京・木場の『コマツ永代道場』と寮を拠点に生活している。同じ兵庫出身(福崎町)で、84年ロサンゼルス五輪男子65キロ級金メダリストでもある、コマツの松岡義之監督と二人三脚で力をつけてきた。

 今大会の女子の金メダルは、57キロ級の松本薫の1つに終わった。指揮官は「これが現実。これが五輪だ」と、最後まで手厳しかった。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

五輪最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    デイリーおすすめアイテム

    注目トピックス