サオリン負傷の右手小指微妙も…金メダルへ「大丈夫です」

 リオデジャネイロ五輪で2大会連続のメダルを狙うバレーボール女子日本代表が7月31日、サンパウロでの直前合宿を終え、リオ入りした。エースの木村沙織(29)=東レ=は、5月の世界最終予選で負傷した右手小指にまだ包帯が巻かれたままで、6日の1次リーグ初戦・韓国戦に間に合うかは微妙な状況。しかし、4年間チームをけん引してきた主将は「大丈夫です!」と出場に意欲を見せ、4度目の五輪へ強い覚悟をにじませた。

 大黒柱の右手小指には、まだ痛々しく包帯が巻かれていた。7月22日に日本を出発し、約1週間のサンパウロ合宿を終えて、決戦の地に乗り込んできた“火の鳥ニッポン”。6日に宿敵韓国との大事な初戦が控える中、エース木村は不安を抱えたままだった。

 5月の世界最終予選の韓国戦でブロックの際に負傷。その後ワールドGPを欠場し、回復に専念してきたが、状態はなかなか上向いてこない。サンパウロ合宿でもまだチームの全体練習を一部こなせておらず、真鍋監督は「木村の状態?う~ん、本人次第。今までほとんど故障がなかった選手なので」と、慎重な調整を強いられていることを明かした。

 しかし、日本女子史上最多の4度目の五輪となる29歳は「(小指は)大丈夫。できることはしっかりやってきた」と前向きだ。「結束力は今が1番ある。チームの集大成になる最後の大会だし、心をひとつにして戦いたい。奇跡を起こすぐらいの気持ちで、ロンドン(銅メダル)以上のメダルを目指したい」と言い切った。76年モントリオール五輪以来40年ぶりの金メダルへ、仲間を信じ、自分を信じ、木村は強い覚悟でコートに立つ。

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