内村、仲間とつかんだ金「うれしい超えちゃってます」
「リオ五輪・体操男子団体・決勝」(8日、リオ五輪アリーナ)
日本(内村航平、加藤凌平、田中佑典、山室光史、白井健三)が総得点274・094点をマークし、04年アテネ五輪以来の団体金メダルを獲得した。団体での優勝にこだわり続けてきた内村は「個人総合とは全然違う。仲間と獲る金メダルはうれしいを超えちゃってますね」と喜びを爆発させた。
12年前、内村はテレビでアテネ五輪の団体金を見て、強いあこがれを抱いていた。五輪を強く意識するきっかけにもなった。同じ結果を残した今も「アテネを超えられたとは思わない」と語ったが、「でも、僕たちは新しい歴史を作った。20年東京五輪につながる大会だった。20年の団体決勝に出る選手はこの結果がプレッシャーになるかもしれないけど、それを乗り越えられる選手が日本にはたくさんいる。僕たちのガムシャラな試合を見て、色んなことを吸収して欲しい」と、歴史をつないでいく後輩の活躍を願った。
表彰台で金メダルをかけられた瞬間は「重っ」と驚いていた。「実際、本当に団体金メダルを獲って、本当に五輪の金メダルなのかなって。そんな感じです。個人総合とは全然違う。仲間と獲る金メダルは嬉しいを超えちゃってますね。アテネの時は日本の美しい体操が金メダルを獲った。今回はそれに爆発力が加わった」としみじみと語った。