田中理恵さん、弟・佑典の金に涙 「姉として、見てられない…」

 「リオ五輪・体操男子団体・決勝」(8日、リオ五輪アリーナ)

 日本(内村航平、加藤凌平、田中佑典、山室光史、白井健三)が総得点274・094点をマークし、04年アテネ五輪以来の団体金メダルを獲得した。田中の姉で、ロンドン五輪体操代表の理恵さんは、現地で弟の快挙を見届けた。その後、日本テレビ系情報番組「スッキリ!!」に出演し心境を語った。

 金メダルを見届け、人目をはばからずに泣いたという理恵さんは「姉として、見てられない。(取材の)仕事をしてられない状況でした」と興奮して振り返った。佑典とは抱き合って喜び「やっと、金メダルを獲った」と報告され、また涙。感動しきりだった。

 佑典は予選でミスがでて、得意とする平行棒で得点を伸ばせなかった。スペシャリストとして期待されていただけに、理恵さんには「自分自身に腹立たしい」とメールで胸の内を吐き出していたという。理恵さんは「自分を信じてやってこい!」と応じて、決勝の舞台に送り出したと明かした。

 佑典は決勝では本来の演技を見せて平行棒で15・900点の高得点をマーク。鉄棒も内村と同じ15・166。重圧に弱いと評する声もあったが、最高の舞台で最高の結果を残してみせた。

 理恵さんは「いろんな4年間だったと思います。日本の体操界みんなの金メダルです」と弟と、男子団体チームを満面の笑みで祝福していた。

 田中佑典、理恵さんは、ロンドン五輪で体操団体銀メダルを獲得した兄の和仁さんと3きょうだいでの五輪代表入りを果たしている。

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