卓球男子団体8強 格下ポーランドに薄氷星 水谷が緩んだ空気にゲキ  

 「リオ五輪・卓球・男子団体・1回戦」(13日、リオ中央体育館)

  団体が行われ、男子で日本は1回戦でポーランドに3-2で勝って8強入りした。準々決勝で香港と対戦。シングルスの吉村真晴(23)=名古屋ダイハツ、水谷隼(27)=ビーコン・ラボ)=が連勝したが、ダブルスの丹羽孝希(21)=明大=吉村組、シングルスの丹羽が連敗し、第5試合のシングルスで水谷がグラクを退けた。

 左腕を叩きつけるようなフォアハンドで、水谷が3時間半を超える死闘に終止符を打った。シングルス銅メダリストが左拳を突き上げ感情を爆発させる姿が、団体初のメダルを狙う日本の苦戦を物語っていた。格下ポーランドに薄氷の勝利。シングルス2勝を挙げた水谷は「日本はどちらというと気持ちが緩んでいた。負けてもおかしくない試合」と険しい表情だった。

 吉村、水谷のシングルスで2連勝。楽勝ムードが漂ったが、ダブルスで吉村、丹羽組が敗れると流れが一変した。倉嶋監督は疲労が残る水谷の負担を少しでも軽くするため、第2、第5試合に配置したが、結局、エースに頼る形となった。

 「目標はシングルス、団体でのメダル。まだ半分でしかない」と、水谷は気を引き締めた。男子団体初の表彰台へあと2勝。歴史を塗り替えるためには、“水谷頼み”からの脱却が鍵を握る。

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