日本卓球女子、2大会連続の決勝ならず 3決へ、無情のエッジボールで決着

第5試合第1セット、強打する福原愛=リオデジャネイロ(撮影・棚橋慶太)
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 「リオ五輪・卓球女子団体・準決勝、日本2-3ドイツ」(14日、リオ中央体育館)

 ロンドン五輪で銀メダルの日本(伊藤美誠、石川佳純、福原愛)は2勝3敗で敗れ、2大会連続の決勝進出を逃した。第5試合に出場した福原のシングルスは、台の角に当たりイレギュラーバウンドする「エッジボール」で決着する不運な結末となった。

 第1試合のシングルスでは伊藤が第5ゲームにもつれた熱戦をものにしかけた。しかし、9-3と大きくリードを広げたところから重圧がかかったのかミス、相手の強打などで7連続でポイントを奪われ、一転してマッチポイントを握られる。1本は耐えた伊藤だったが、2連続でポイントされ10-12でこのゲームを落とした。

 第2試合、エースの石川はハン・インのカットに苦しめられ、2ゲームを先に奪われたが、カットの傾向をつかむと形勢逆転。強気に攻めて3ゲームを連取し、1勝1敗のタイに戻した。

 勝負どころと言われるダブルスは伊藤、福原の“あいみま”ペアが出場。強打を主体にリードを奪ったが、勝利が目前に迫った第4ゲーム、9-7の局面からサーブが浮くなどらしくないプレーが出てこのゲームを奪われると、第5ゲームも一時はリードを奪いながらも勝負どころでポイントを許し、7-11で敗れた。

 後がなくなった日本は、第4試合にエースの石川が出場し、シャン・シャオナと対戦した。第1ゲームは10連続ポイントで石川が圧倒。競り合った第2ゲームも2度、相手のゲームポイントをしのいで13-11でものにした。第3セットもジュースに持ち込まれたが14-12とし、ストレートで福原につないだ。

 勝敗がかかった第5試合。第1ゲームは石川が第2試合でカットに苦戦したハン・イン。福原は無理に打ちに行かずチャンスを待ってから得意のフォアを決める戦術で第1ゲームを11-7で先取。第2ゲームは福原の強打に反応されはじめ、決めきれず。無理に打ちに行く打球がネットにかかるシーンが増えたこともあり9-11で落とした。第3ゲームも同様の悪い流れで4-11で落とし、崖っぷちに立たされた。第4ゲームは福原がバックハンドの強打で攻めて11-6で奪い返した。運命の第5ゲーム。相手のネットイン、エッジボールなど不運な形で3連続でポイントを許しタイムアウトを取った。相手の強打をブロックで返しポイントを奪うなど反撃する福原は3-7から6連続ポイントを奪い反撃しリード。しかし、ここから相手の4連続ポイントで敗れた。

 卓球台の角に当たるエッジボールならば、打った側の得点だが、日本チームは側面に当たり得点が認められない「サイドボール」ではなかったかと主張。数分間、審判に抗議したが判定は覆らず日本は敗れた。

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