バド奥原希望が非情の日本人対決制し準決勝進出「お互いが力を出し切れた」
「リオ五輪・バドミントン女子シングルス・準々決勝」(16日、リオ中央体育館)
世界ランク6位の奥原希望(21)=日本ユニシス=が2-1(11-21、21-17、21-10)で同ランク12位の山口茜(19)=再春館製薬所=との日本選手対決を制し、準決勝進出を決めた。奥原は準決勝で同ランク10位のシンドゥ・プサルラ(21)=インド=と対戦する。
選手村でも同部屋という両者が、この種目の日本女子初の準決勝進出をかけてガチンコ対決。これまで国際大会での対戦戦績が5戦全敗、1ゲームも取ったことがないという山口が立ち上がりから好調なショットを見せる。第1ゲームで序盤からリードを広げ、途中5連続ポイントを奪うなど21-11で圧倒した。
追い込まれた奥原は第2ゲームも序盤リードを許すが、6-6に追いつくと、そこから主導権を握る。山口がネットにかけるミスが増えたこともあり、21-17で奥原が取り返した。
最終の第3ゲームも前ゲームの流れが変わらず奥原がリードを保つ。中盤に5連続得点など堅実なプレーで隙を見せず逆転勝利を決めた。
奥原は「ガチンコで戦うことができればという思いが強く、最初ぎこちなかったけど、お互いが力を出し切れたいい試合だったと思う。茜ちゃんが強くで私も出し切ろうという思いだけでした。今日みたいな試合が続くと思うけど、私らしいプレーをしていきたい」とメダル獲得に意欲を見せた。敗れた山口は悔し涙を流しながら「最初から全力でいこうと。それはできたので悔いはないですけど、これが今の自分の実力だと思います。この経験を次に生かしてもっと強くなりたい」と前を向いた。