愛ちゃん「とても苦しい4年間」「もう1回やりたいとは思わないですけど」

伊藤美誠、石川佳純と抱き合い号泣する福原愛=リオデジャネイロ(撮影・棚橋慶太)〓〓
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 「リオ五輪・卓球女子団体・3位決定戦、日本3-1シンガポール」(16日、リオ中央体育館)

 福原愛(27)=ANA、石川佳純(23)=全農、伊藤美誠(15)=スターツ=で臨んだ日本は、シンガポールとの激闘を3-1で制し、銅メダルを獲得した。ロンドン五輪の銀に続き、2大会連続のメダル獲得となった。

 プレッシャーから解放された3人はメダルセレモニーでは、3連覇を果たした中国チームと言葉を交わしながら記念撮影を行うなど、満面の笑顔で銅メダルを受け取った。

 今大会、団体戦では一度も負けなかったエース石川は「メダルを獲得できて、ほっとした気持ちとうれしい気持ちでいっぱいです。(初戦敗退の)シングルスの悔しさを団体戦にぶつけた。チームに貢献できてうれしい。3人のチームワークが(相手を)上回っていた」と勝因を語った。手にした銅メダルを「前回(ロンドン五輪)になかったプレッシャーを乗り越えることができた。違う重みがあります」と表現した。

 初の五輪を終えた伊藤は「オリンピックのメダルってこんなに重いんだな。勝った時とは違ううれしさがあります」と、メダルの感触を確かめた。3位決定戦ではダブルス、シングルスで勝利。「先輩たちを手ぶらで帰らせるわけにはいかないなと。みんなで勝ちにいく勢いでした。見守ってくれたり、引っ張ってくれたり、心強い先輩でした」。最年少が勝負強さを発揮した。

 2大会連続のメダルの福原は「やっぱりメダルを取る、取れないでは雲泥の差。このメダルをみんなで獲得できて良かったなと思います」と試合後の号泣とは変わって笑顔で答えた。リオまでの戦いを「とても苦しい4年間でしたけれど、終わってみたらあっという間でした。もう1回やりたいとは思わないですけど、本当に早かった」と振り返った。

 4回目の五輪は卓球女子のキャプテンとして臨んだ。「ロンドンもものすごくうれしかったですけど、メダルを取る大変さが分かっていた今回、私が負けて少し悪い色になりましたが、でもすごくうれしいです」と銅メダルを大事そうに見つめた。

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