金の萩野、報奨金は迷わず貯金 「老後に世界遺産を周るため」 競泳メダリストが帰国会見
リオデジャネイロ五輪に出場した競泳日本代表チームが17日、成田航空着と羽田航空着の航空便に分かれて帰国。同日夜には、東京・西が丘の味の素ナショナルトレーニンセンター(NTC)でメダリストによる帰国会見が行われた。
個人メドレーの男子400mで金メダル、同200mで銀メダル、男子800mリレーで銅メダルを獲得した萩野公介(東洋大)は、「久しぶりに日本に帰れてうれしい。リオではたくさんの応援をいただき、満足した部分と力が足りないと思う部分があった」と感想。航空機から出た時に感じた日本の印象については、他のメダリストらと口をそろえ、「湿度がすごくて蒸し暑い」と言いながら、「久しぶりの匂いもあり、3カ月ぶりの幸せを感じてます」と話した。
首から提げた金、銀、銅3つのメダルについて、「(銅の)リレーは皆で勝ち取ったもので、次につながる自由形の礎となった。200の銀は悔しさとやりきった感が交じったもの。金は素直にうれしいのとホッとしたこと、たくさんの方の支えが詰まったもの」と表した。
今後について萩野は「まずは夏のインカレと国体に出ます。そして、来年、再来年、さらに2020年へと続くので、ここで学んだことを生かしていきたい」などと語った。その東京五輪に向けては、「もちろん今回よりさらに良い結果を目指す。自国開催なので、もっとたくさんの人にスポーツに関心を持ってほしい」と展望を示した。
萩野はその後の囲み会見で、メダリストへ贈られる報奨金の使い道について、「ぼくは貯金します。今に始まったことではなく、老後は世界遺産を周ってみたい。もともと海外の文化に興味があるのでそれが楽しみです」と明かした。