土性沙羅も逆転で金メダル!登坂、伊調に続く「最後まで絶対に諦めない」

金メダルを手に笑顔の土性沙羅=リオデジャネイロ(撮影・棚橋慶太)
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 「リオ五輪・レスリング女子フリースタイル69キロ級・決勝」(17日、カリオカアリーナ)

 五輪初出場の土性沙羅(21)=至学館大=が決勝でナタリア・ボロベワ(ロシア)に2-2で判定勝ちし、金メダルを獲得した。48キロ級の登坂、58キロ級の伊調に続き、3階級連続の金メダル獲得となった。

 第1オピリオドを0-1で折り返すと、第2ピリオドでもポイントを奪われ0-2となった。しかし、残り30秒を切ったところで相手を倒して2ポイントを奪った。同点の場合は、より大きなポイントを奪った方が勝ちとなり、土性が判定勝ちした。

 「たくさんの方に応援されて支えられてきたので、そのおかげで取れた金メダルでした。うれしくて(涙が)出ました。前に試合をやっていた馨さん(伊調)、絵莉さん(登坂)も最後の最後まで諦めずにしていたのを見ていたので、最後まで絶対に諦めずにやろうと思っていたので、よかったです」と振り返った。

 土性は1回戦はアリナ・スタドニク(ウクライナ)に11-2の判定で、2回戦はブセ・トスン(トルコ)に12-0のテクニカルフォールで勝ち、準々決勝はドロシー・イーツ(カナダ)に7-2判定勝ち。準決勝はアンナイエンニュ・フランソン(スウェーデン)を7-2判定で退けた。

 53キロ級で4連覇を目指す吉田沙保里と同じ、三重県の「一志ジュニア」出身。世界選手権では13年に3位に入り、14年2位、15年3位と、上位に食い込んだ。そして五輪の大舞台で、世界の頂点に立った。

 身長159センチは、この階級の選手としては小柄だが、スピードと、2014年に死去した吉田の父・栄勝さんの教えでたたき込まれたタックルが武器。登坂、伊調に続いての金メダルで、レスリング女子に最高の弾みをつけた。

 リオ五輪日本代表全体の金メダルは2ケタに達した。

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