猫ひろし「カンボジアには感謝しかない」一問一答
「リオ五輪・陸上男子マラソン」(21日、サンボドロモ発着周回コース)
お笑いタレントでカンボジア代表の猫ひろし(39)=本名・滝崎邦明=は、2時間45分55秒で、139位で完走した。最後は最下位のアブドレ・メスカル(ヨルダン)とのデッドヒートを制し、持ち芸の「ニャー」をしながらゴール。メスカルは2時間46分18秒で、わずか23秒差だった。出場した155選手中で、完走した選手の中では下から2番目(リタイアが15選手)だったが、初めての五輪の舞台で、最後まで走り抜いた。レース後の一問一答は以下の通り。
-最後はいいポーズでゴールした。
42キロ本当に最高でした。選手としてタイムはあんまり良くなかったので、もうちょっと粘りたかったですね。でも、カンボジアの人も日本の人もブラジルの人もみんな応援してくれたので、本当にありがとうと言いたいです。
-最後はゴールしたときは「ニャー」ポーズ。
そうですね、カンボジア語でニャーと。
-リオで最高のニャーをしたいと言っていたが。
そうですね、できました。
-タイムは45分台だった。きつかったか。
きつかった。最後は足動かない。
-4年前は出られなくて、4年後夢がかなった。
4年間の思いも含めて 最後ホントきつくて、きついなと思ったんですけど、絶対に歩かないようにしようと思って、そこだけはきつかったけど頑張りました。
-最後はスタンドを盛り上げてましたが考えていた。
全然。ブラジルの人が盛り上がっていたから、ここは乗るしかないなと。元日本人の現カンボジア人の僕の中のブラジルの魂がうずきましたね。
-カンボジアコールも沸き起こっていた。
はい、最高ですね。
-4年後も走るか
とりあえず、おいしいもん食べたいです。ゆっくりして、ちょっとゆっくり考えて、でもチャンスがあるんだったら、もちろんやりますよ。50になっても60になっても、でも猫だったら3回くらい死んでますよ、次の五輪は。ホント分からないので、でもこうやって応援してくれて、ホント、カンボジアには感謝しかないんで、何かしら選手でもカンボジアに関わることはできるので、もちろん走ることは続けますけど、どうやって関わっていくというのは、そこで一所懸命やって、そしたら見えてくると思うので、また頑張りたいと思います。
-カンボジアの国旗を胸に走るのはどんな感じ。
カンボジアでも放送されてますから、見てる人もいますから、そこで情けないところは見せられない。絶対走り抜こうと思いました。走ってて、観客の人が盛り上げてくれたので、それに応えて僕もやったんで、こうやって盛り上げられるのは、タイムは遅いですけど、僕しかいないなと思ったので、だったらやってやろうと思って。とにかく見ている人を楽しませようと思ってやりました。もちろん、一所懸命走っているんですけど。
-今回のレースに悔いはない。
ないですね。走り終わったんで、とりあえずゴールしたんで、選手としてはいろいろありますけど、とりあえず胸張って帰ります。カンボジアに。後はカンボジア帰って、日本に来日して仕事します。