なぜ「どこでもドア」使わない?でネット上議論
「リオ五輪・閉会式」(21日、マラカナン競技場)
次回開催地となる東京から、安倍晋三首相が人気ゲームキャラのマリオにふんして登場し、話題になっているが、この演出にネット上では多様な指摘が上がっている。日本の現代文化を象徴するキャラクターたちをうまく起用したことに好意的な声が多い中、ドラえもんが土管を用いて“安倍マリオ”がリオに移動するのをサポートしたことについて、「どこでもドアを出せばいいのでは…」というもっともな意見もあった。
リオ五輪の閉会式では、小池百合子東京都知事に五輪旗が手渡され引き継いだ後に演出がスタート。上映された映像では日本のキャラクターやオリンピアンからボールを受け取った安倍首相が東京からリオに行きたいが時間がない、という設定だった。
そこで、安倍首相がマリオに変身し、ドラえもんが土管型のひみつ道具で地球を物理的に掘ってサポート。マラカナン競技場に設置された土管型のステージからマリオの衣装を着た安倍首相が現れた。
日本を代表するキャラの共演と安倍首相自ら出演するという意外性に、ネット上でも好意的な声が多かったが、一つ疑問として上がったのが「なぜどこでもドアを使わない?」だった。これにはさまざまな答えが上げられた。
比較的多かったのが「マリオに見せ場を譲った説」。「マリオのアイデンティティのために土管を用意するナイスアシスト」、「マリオに見せ場を譲ったドラえもんの懐の大きさに感動する」とゲーム内で移動手段に土管を用いているマリオの専用の道具を用意した、というものがツイッター上で見受けられた。
中には「しずかちゃんのお風呂に飛び込ませないため」という、アニメ中の名物シーンを踏まえた大喜利のような答えも。どこでもドアは故障中だった、とする作中でもたびたび起こる状況が今回も当てはまった、とする説もあった。
ドラえもん大好き芸人としても知られる、お笑いコンビ・サバンナの高橋茂雄はツイッターで「最高の演出で鳥が引くぐらい鳥肌!」と絶賛。「ドラえもん、この日のためにどこでもドアじゃなくて地球の裏側にいける土管を未来デパートで買ってたんやね!!最高の道具やん!!」と解釈していた。