吉田沙保里、今後は「ゆっくりして考える」
リオデジャネイロ五輪に出場した日本代表チームの選手団が24日午前、羽田空港着のチャーター機2便に分かれて帰国。同日午後に都内でメダリスト55人らが帰国会見に臨んだ。会見ではレスリング女子63キロ級で五輪4大会連続制覇を逃したものの、銀メダルを獲得した吉田沙保里(フリー)が胸中を語った。
今後については「まだ、今日帰ってきたばかりで、少しゆっくりして、これからのことをゆっくり考えていきたいと思っております」と明言しなかった。
過去最多のメダル数41に沸いた日本代表選手団にあって、五輪4連覇を目指した自身は銀メダルに終わった。決勝で敗れた直後から人目をはばからず涙するシーンが印象的だった。
主将を務めて、苦労した点、良かった点についてたずねられると「主将として苦労をしたということは全然、まったくないです。主将をさせていただけて本当に光栄でしたし、本当に貴重な経験をさせてもらったなと感謝の気持ちでいっぱいです」と答えた。
涙の銀メダルとなってしまったことには「主将だからこそ金メダルをとらないといけないということはないかもしれないんですけど、自分の中で金メダルが目標だったので…。金メダルを取れなかったことで、たくさんの人に応援していただいたのに、という気持ちが強くて、申し訳ない気持ちになっていました」と当時の心境を振り返った。
主将をやり遂げられたのは他競技も含め、各選手の活躍があったからだとも語った。「うしろにいる選手の皆さんが、たくさんの金メダル、銀メダル、銅メダルをとってくれて、日本選手団の主将としても胸を張って帰ってこられましたし、本当に助けられた思いでいます」と各選手をたたえていた。