渡部暁 2位50度目表彰台 五輪に向け弾み「しっかり走り切れたのは大きい」
「ノルディックスキー・W杯複合」(20日、ショヌーブ)
渡部暁斗(29)=北野建設=が2位となった。表彰台は優勝した昨年11月の第2戦以来、今季3度目で通算50度目となった。前半飛躍(ヒルサイズ=HS118メートル)で118メートルを飛び首位に立つと、2位に22秒差をつけてスタートした後半距離(10キロ)でも粘ったが、終盤にヤン・シュミット(ノルウェー)との一騎打ちの優勝争いに競り負けた。
前半飛躍トップで後半距離を迎えた渡部暁が7試合ぶりに3位以内に入った。5キロ手前で追い付いてきたシュミットとのマッチレースには屈したが、W杯で通算50度目の表彰台は確保。「途中から逃げ切れないのは分かった。かなり体力を消耗したが、表彰台に乗れたことは良かった」と評価した。
最近は飛躍で思うような結果が出なかったが、過去2シーズンで3度、3位になったショヌーブで流れが変わった。不規則に吹く風に苦しむ選手が続いた中、一人だけヒルサイズまで飛んだ。前日の予備飛躍に続いて1位となり、好結果につなげた。
「ジャンプの調子も上がっているし、しっかり走り切れたのは大きい」。武器とする飛躍で優位に立ち、今季3度目の表彰台。金メダルを目指す平昌五輪に向け、弾みがついた。