沙羅復活金へ「90%」 今季W杯未勝利も状態UP「ソチの悔しさはね返す」
平昌五輪に出場するスキージャンプ女子の高梨沙羅(21)=クラレ=らが6日、直前合宿地のスロベニアから韓国・仁川国際空港に到着。「いよいよ五輪に来たんだなと思う。この4年間、ソチの悔しさをはね返してやるために、ここで金メダルを取るためにやってきた。成果をしっかり出したい」と気持ちを高ぶらせた。
4年前のソチ五輪ではW杯13戦10勝と圧倒的な強さで金メダルの大本命として挑んだが、涙の4位に終わった。今季は欧州勢の台頭で、W杯10戦未勝利。昨季の最終戦から自己最悪の11戦連続V逸中という“真逆”の状態で挑む。ただ、五輪が一筋縄ではいかないことは、沙羅自身が誰よりも知っている。
合宿では2日間でジャンプを10本以上飛び、復活への足がかりをつかんだ。関係者によると、直前のW杯を制したイラシュコ(オーストリア)を飛距離で5メートル近く圧倒したという。沙羅自身も「やりたいことができた。状態は90%ぐらいに引き上げられた」と手応えをにじませた。上昇気流をつかんだ沙羅が、いよいよ頂点へと飛ぶ。