ベテラン藤森“完走”9位 入賞逃すも冷静ラン
「平昌五輪・スノーボード女子スロープスタイル・決勝」(12日、フェニックス・スノーパーク)
女子スロープスタイル決勝が行われ、日本勢では藤森由香(31)=アルビレックス新潟=が1回目に63・73点を出して9位となったのが最高だった。
海外勢を含め、転倒者が相次ぐ難しいコンディションで、日本勢では藤森が1回目で唯一大きなミスがなく“完走”。31歳のベテランらしい冷静な滑りが光った。
「最後までしっかりとスピードをつなげることを大切にした。結果は欲しかったけど、最後まで滑り切れたのはよかった」。向かい風で各選手が空中技に失敗する中で序盤のジブ(障害物)セクションをスピード重視で通過。ジャンプでしっかりと空中に飛び出せるだけの速度を維持し続けた。
ソチ五輪後にスノーボードクロスからスロープスタイル、ビッグエアに転向。「スピードが重要なのは一緒。経験が生きた」と胸を張った。
集大成と位置付ける4度目の五輪。ビッグエア(19日予選、23日決勝)に向け「メダルは考えずに、やれることをやる」と、完全燃焼を誓った。