松本6位「初めての五輪としてはいいのかな」 思い切った3回転が裏目に
「平昌五輪・スノーボード女子ハーフパイプ・決勝」(13日、フェニックス・スノーパーク)
スノーボードのハーフパイプ(HP)が行われ、女子の決勝で松本遥奈(24)=クルーズ=は70・00点の6位、冨田せな(18)=新潟・開志国際高=は65・25点の8位となり、そろって入賞した。17歳のクロエ・キム(米国)が98・25点で初優勝した。
初出場の松本は「14年間ぐらい目指してきた」という五輪の大舞台で6位。前日の予選で3位につけたが、メダルを手にすることはできなかった。
1回目は予選でマークした80点台に遠く届かず70・00点。予選では使わなかった横3回転技に挑戦した2回目は最後に尻をつき、3回目でも得点を伸ばせなかった。
横2回転半スピンを鮮やかに決めたが、自己評価は「高回転の技ができない。技の回数でカバーするしかない」。種類多彩で見栄えもいいグラブ(板をつかむ技)を組み込み、全体の印象で勝負するタイプだ。思い切って3回転を繰り出したが、結果的には持ち味の安定感が犠牲になった。
代表入りを逃した前回ソチ五輪後から「私は変わるんだ」と地道な筋力トレーニングに励み、高く跳ぶ脚力と、空中でしっかりグラブを見せる身体能力を築いた。この種目で女子初の表彰台には届かなかったが「初めての五輪としてはいいのかな」と最後は晴れ晴れしい表情だった。