稀代の女傑・ジェンティルドンナの強さ
2013年10月24日
御意見番「前に飛びすぎるほど、フォームがダイナミックな馬だからな。良馬場なら有力だが、不良馬場なら消そうかと思っている。栗東組でほかに目についた馬はいるか?」
栗東A「坂路の一押しはジャスタウェイでっせ。前走時の調教ではゴールドシップにやられたけど、今週は逆に追い比べで1馬身先着。今がピークの出来でんな」
栗東C「天皇賞を最大目標に逆算して使ってきた。勝負気配は一番でしょう。ただ、切れを生かしたいタイプだけに良馬場が希望。須貝先生は“天気が悪くなるんだったら、ゴールドシップを放牧に出さなければよかった”とこぼしていました」
栗東B「コース組やったら、トゥザグローリー。引き締まって、いいころの馬体に戻ってますわ。東京の2000mがどうかやけど、底力はあるから要注意」
栗東C「池江厩舎は4頭出しだけど、一番感触が良さそうなのはトゥザでしたね。ダノンバラードは道悪がプラスでも、左回りは張り出して走る面がある」
御意見番「ゴールドシップを破っている京都大賞典の上位組は?」
栗東C「ヒットザターゲットは遠征で好結果を出してきた。現地で1日滞在するのが、馬のリズムに合うようです。当日輸送の京都で勝ったのは成長の証しだし、遠征競馬の今回は再び大金星があってもいい。アンコイルドはただ今、絶好調。矢作先生は“相手は強いが雨が降れば”と馬場悪化を歓迎していました」。ところで美浦組はまた馬場を貸すだけですか?」
美浦A「秋の天皇賞は4年連続で関東馬が2着。あまりバカにしないでほしいね。特注は珍しくハードに追っていたコディーノ。JRAのCMで流れているバブルガムフェローのように、藤沢和厩舎が3歳馬Vを再現して世代の壁を突き破るよ」
御意見番「春とは違い、帰厩後は馬をいじけさせる稽古をして我慢を覚えさせてきた。毎日王冠はあえて後ろから行かせた気がしたし、スタートを五分に出て脚をためられる競馬ができれば巻き返しもあるんじゃないか」
美浦B「同じ藤沢和厩舎のレッドスパーダも侮れない。躍動感のある動きだったし、気合が乗っていた。道悪ならこのメンバーでも出番がありそう」
美浦C「藤沢先生は“最近の成績が良くないから…”と自虐的なセリフを3度も繰り返していたよ。美浦で一番トーンが高かったのはヴェルデグリーンの相沢先生。“今年に入って負けたのは爪の状態が悪かった新潟大賞典だけ。一発を狙う”と鼻息が荒かった」
御意見番「前走は切れ味を見せたが、この馬もグリップの利く走りで、道悪がマイナスにはならない。ただ大外枠は大きなハンディだな。ノウレッジにアオられたナカヤマナイトの動きはイマイチだったし、美浦はこんなもんか」
美浦C「爆穴ならレインスティック。馬名から雨なら走りそうでしょ」
栗東B「関東馬の出番はなさそうでんな」
(デイリー&馬サブロー東西トレセン取材班)