死の組って何だ?デイリーが独断選定
「死の組」っていったい何なのでしょう。
サッカー日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督が3日にブラジルW杯の組み合わせ抽選に出発した。「抽選そのものは重視していない」と強調してはいたが、対戦相手を気にする様子も見せた。
「今まで対戦したことのない国と対戦したい」(例)ドイツ、スペイン、スイスなど「サッカーに適した場所で試合がしたい」(例)サンパウロ、リオデジャネイロ、ベロオリゾンテなどのブラジル中部といった要望を挙げつつ、気になる一言もあった。
「強豪国やサッカー文化のある国を避けたいと思いがちだが、必ずしもそうではない」
これはどういうことだろうか。
「そのようなチームがベストな状態だとやりたくはないが、そうとは今から言えない」
ザッケローニ監督がさしているのは、1次リーグでは番狂わせが起こりやすいということだろう。強豪国は優勝を目指すため決勝トーナメント以降、尻上がりに調子を上げるコンディションづくりをイメージする。
逆に、中堅国以下は1次リーグから100%の力でぶつかる必要がある。日本がつけ込むすきがあるとしたら、「本調子でない強豪国」の方なのだろう。ザック監督の理論を考慮した場合の「死の組」をデイリースポーツ担当記者が独断で考えてみた。今まで対戦したことのある国で、中堅ながらも実力がある国がそろう。これがザック監督がもっとも望まないかたちだろう。
シード国ではベルギーと同組の場合、相手は11月の欧州遠征での雪辱に燃えてくるだろう。もう1カ国同組が予想される欧州勢では、コンフェデ杯で激闘を演じたイタリアと。さらに、アフリカからカメルーンが選ばれた場合は、ザックジャパンとしての対戦こそないが、南アW杯のリベンジマッチとなる。
【デイリースポーツが選定 死の組】
ベルギー イタリア カメルーン 日本
こうした組み合わせをあれこれ夢想するのも、W杯の楽しみの一つ。同行する原技術委員長は「強いとことやりたいよ。W杯に出るとこは、どっこも強いけどな」。心なしか声を弾ませていた。
(デイリースポーツ・広川 継)