W杯抽選 気になる相手・場所・時間
サッカーの2014年ブラジルW杯の1次リーグ組み合わせ抽選会が日本時間7日午前1時から行われる。抽選は1時45分ごろに始まり、2時半前には全組み合わせが決まる見通しだ。日本の相手はどこになるのかに興味が集まるが、同時に決まる試合会場と日時にも注目しておきたい。
東西に4500キロ、南北に4700キロと広大なブラジルは、移動も大変な上に、会場によって気温差が激しい。特に6月の南半球は冬とはいえ、赤道直下にある北東部の会場は高温多湿となる。実際、今年のコンフェデ杯でもイタリア‐スペインの準決勝が行われたフォルタレザでは試合開始の午後4時で気温35度、湿度80%だった。サルバドル、ナタル、レシフェ、内陸のクイアバは高温が懸念され、マナウスはアマゾン川流域にあり熱帯雨林気候だ。
相手はもちろん、いつどこで戦うかも、勝負のあやとなる。以下、ポット3の日本がA~H組に入ったときの試合時間と会場を書き出してみた。
試合日 開始時間 相手 会場(6月の最高~最低気温)
A組
6月13日 13時 ポット4 ☆ナタル(28度~22度)
17日 16時 ブラジル ☆フォルタレザ(30度~22度)
23日 17時 ポット2 ☆レシフェ(29度~22度)
B組
6月13日 18時 ポット4 ☆クイアバ(31度~18度)
18日 19時 ポット1 リオデジャネイロ(25度~19度)
23日 13時 ポット2 サンパウロ(22度~12度)
C組
6月14日 19時 ポット4 ☆レシフェ(29度~22度)
19日 13時 ポット1 ブラジリア(25度~13度)
24日 17時 ポット2 ☆フォルタレザ(30度~22度)
D組
6月14日 21時 ポット4 ☆マナウス(31度~23度)
19日 16時 ポット1 サンパウロ(22度~12度)
24日 13時 ポット2 ベロオリゾンテ(25度~13度)
E組
6月15日 16時 ポット4 ポルトアレグレ(19度~11度)
20日 16時 ポット1 ☆サルバドル(27度~22度)
25日 17時 ポット2 リオデジャネイロ(25度~19度)
F組
6月16日 16時 ポット4 クリチバ(18度~8度)
21日 13時 ポット1 ベロオリゾンテ(25度~13度)
25日 13時 ポット2 ☆サルバドル(27度~22度)
G組
6月16日 19時 ポット4 ☆ナタル(28度~22度)
21日 16時 ポット1 ☆フォルタレザ(30度~22度)
26日 13時 ポット2 ブラジリア(25度~13度)
H組
6月17日 18時 ポット4 ☆クイアバ(31度~18度)
22日 19時 ポット1 リオデジャネイロ(25度~19度)
26日 17時 ポット2 クリチバ(18度~8度)
☆は暑さが懸念される会場
比較的、楽なのはH組だろう。組み合わせ次第だが、暑いクイアバで欧州勢と戦い、標高が高く気温が氷点下に下がることもあるクリチバでの最終戦でアフリカ勢と当たれば1次リーグ突破への勝機は高まる。
最悪はA組だ。3会場とも北東部で、初戦は暑いナタルで最悪の午後1時開始。ロシアあたりと対戦すれば可能性は出てくるが、第2戦は中3日と他組に比較して短い間隔で地元のブラジル戦を迎えることになる。3戦目では暑さに強いアフリカ勢との対戦は避けたいところだ。
ドイツW杯では暑い午後3時開始の試合が2試合続いた。初戦のオーストラリア戦では残り6分から3失点して逆転負け。2戦目のクロアチア戦後、当時のジーコ監督が「選手が燃え尽きない日程を考えてほしい」と苦言を呈したことを覚えている。この2試合は抽選後に日本でのテレビ放映時間を考慮して開始時間が変更された経緯があったから論外だが、ブラジルW杯はコンディション面も勝負の鍵を握るとみる。運命の抽選結果を待ちたい。(デイリースポーツ・松森茂行)