中畑監督「今は我慢」の根拠とは…
低迷するDeNAは23日の巨人戦(鹿児島)で、借金は今季最大の11に膨らんだ。このまま、最下位に沈むのだろうか?それとも巻き返しは可能なのか?
中畑清監督からは、同じ言葉が何度も口をつく。「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び‐そういう時期なんだ」。開幕早々に訪れた我慢の時。4月2日の巨人戦で、終盤に5点差を逆転されて以降、歯車のかみ合わない戦いが続く。
主砲ブランコ、守護神ソーサが早々に故障離脱した。開幕投手の三嶋、トップバッター石川は不振。リリーフ陣の不調…。要因はさまざまある。中畑監督は「今は我慢」を強調する。その裏には交流戦をきっかけに巻き返す狙いがあった。
昨季は7勝17敗と10の借金を作るなど、苦戦した交流戦。しかもホームで1勝11敗と借金の全てを積み上げている。一方で、ビジターでは6勝6敗と五分の星を挙げた。苦手なはずの交流戦で、どうやって巻き返すのか?。
まず、左太もも裏の肉離れで戦線離脱しているブランコが、交流戦で復帰できるメドがついていることが、最大の朗報である。そして、苦手のホーム交流戦が得意の場所に逆転する可能性がある。指揮官の「今は我慢」の根拠はそこにある。
その理由は、セの主催試合でDH制を使用すること。狭い横浜スタジアムで、梶谷、ブランコ、中村、筒香、バルディリスと続く超強力打線が組めるのが最大の利点だ。「ホームでDHを使えるのは大きい」と指揮官は言う。得意の打撃戦に持ち込むことで、勝算が膨らむからだ。
横浜スタジアム、4番DHブランコ。低迷DeNAが、交流戦を機に反攻に乗り出す。
(デイリースポーツ・鈴木創太)
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