大谷、進化する二刀流 両面レベル向上

 大谷の二刀流の進化が止まらない。投げては4試合で2勝1敗、防御率2・86、打っては野手出場の11試合で打率・391、1本塁打。(27日現在)、規定投球回、規定打席に達してないとはいえ、現状の日本ハムの中で、投打ともに欠かせない存在になっている。

 二刀流2年目の大谷に対し栗山監督は厳しい姿勢で臨んできた。「投手としても野手としても結果を残さないと使わない」と明かしていた。ここまで育成を兼ねて1軍で起用しているのでは決してない。投打ともにキャンプでの競争を勝ち抜いて開幕1軍メンバー入り。投打にわたる活躍をみせている。

 着実に成長している理由に二刀流をこなし続けていることで、両面のレベルアップにつながっているという声がある。投打の練習をきっちりこなすことにより、両面に相乗効果が出ているという声がある。

 あるコーチの一人は「両方をきっちり、こなすことで好不調の波を少なくしていい効果が出ているのでは」と明かした。中6日で先発で回り、仮に打ち込まれたとした場合、精神的なダメージを引きずったまま次回登板まで過ごすことも起こりうるが、大谷の場合は決して当てはまらない。結果が出なくても、2、3日空けて野手で出場。打撃で結果を出したときは、精神的な解消にもつながる。野手に集中することで、余計なことを考えずにすむと言うわけだ。

 もう一点は両方をこなすことで、下半身強化につながり投手としても野手としても筋力強化が出ているという点。1年目より太もももさらに5センチ太くなっている。大谷について、コンディショニング担当者も「下半身は確実に強くなっている」と言う。投球も打撃も強じんな下半身がなければ、力強い投球、力強い打球を飛ばすことはできない。両面を力強いボールを投げ、より力強い打球を飛ばすようになったのは下半身の力が関係している。

 二刀流だからといい、練習メニューの免除はされなかった。キャンプ、オープン戦を通じ、投手メニュー野手メニューをフルにこなしてきた。それでも「疲れはありません」ときっぱり言う。1年フルで二刀流をこなす勢い。着々とステップアップしている大谷。1年目の投手として13試合に登板し3勝、野手として77試合に出場し打率・238、3本塁打を超える成績を残すことはほぼ間違いなさそうだ。(デイリースポーツ・水足丈夫)

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