好成績残す虎の助っ人ゴメスの弱点とは

 開幕から51試合を消化した時点で、2桁本塁打に到達した阪神の新外国人・ゴメス。開幕前は右膝痛などで調整不足かと思われていたが、4番としてまずまずの成績を残している。特に特筆すべきは打点。43打点はチームトップで、リーグでも広島・エルドレッドの53打点に次ぐ2位だ。

 課題とされていた変化球にも対応力を見せ、三振は多いものの、それが気にならない成績を残している。ただそんな助っ人にもある“弱点”があると言う。トレーニングを管轄する球団トレーナーは「体幹部分がちょっと弱い。もちろん他の選手と比べれば普通なんだろうけど、ゴメスの上半身と下半身の筋力値から見れば、もっと腹筋と背筋があってもいい」と明かす。

 プロのバッターにとって体幹部分は最も重要だと言われている。基本的に打撃は下半身で生み出した力を、いかにロスすることなくバットを持つ上半身、両腕に送るかが重要。ジョイント部分となる体幹が弱ければ、体はうまく連動しない。

 現在、中日で活躍している小笠原は日本ハム時代から体幹トレーニングを最重要視していた。強靱な足腰に引けを取らない腹筋、背筋があの豪快なフルスイングの源となり、2000本安打を達成した要因にもなった。

 実際にゲームでゴメスのスイングを見た掛布DCは「体幹が弱いようなスイングをしている。2軍で言ったら一二三のようなスイング」と分析。緩い変化球を打ちに行く際に体の軸が我慢できず流れてしまう。空振りだけでなく、引っかけたり、泳いだりするシーンは確かに多い。

 本人も体幹部分の弱さは認識しているという。来日当初は腹筋をやり始めるとすぐヒーヒー言っていたそうだが、徐々に負荷を高めている。加えて体幹トレーニングの重要性を、同僚のマートンがアドバイスしているという。

 「今は遠征先でもマートンが声をかけてトレーニングに誘っている。体幹部分が強くなってくれば、もっと打球の質は良くなるはずです」と球団トレーナー。弱点と言われれば聞こえは悪いが、裏を返せばまだまだ成長できる要素があるということだ。

 上半身と下半身の筋力はチームトップクラス。そこをジョイントする腹筋と背筋が強くなってくれば…。バレンティン級の長距離ヒッターへ変貌を遂げてもおかしくはない。

(デイリースポーツ・重松健三)

編集者のオススメ記事

コラム最新ニュース

もっとみる

    ランキング

    主要ニュース

    リアルタイムランキング

    写真

    話題の写真ランキング

    注目トピックス