【野球】ヤクルト川端 打順への対応 

 昨季14年ぶりのリーグ制覇を果たしたが、今季は最下位に低迷し、苦戦が続くヤクルト。それでも山田哲人内野手を中心とした強力打線は健在だ。その一角としてチームを支える働きを見せているのが、今季から選手会長も務める川端慎吾内野手だ。

 昨季はバントをしない攻撃的な2番打者としても奮闘しリーグVに貢献した。今季も開幕当初は2番。だが主力の故障者が出るなどのチーム事情もあって3番、4番、5番をこなしてきた。川端は、自然体を貫いてきた。

 「チーム事情もあるんですけど、どこを打とうが意識は、していません。打順は関係ないです。何も変わらないです」。打順によって考え方や打撃が変わることはない。2年ぶりの4番に座った6月12日のロッテ戦。真中監督からは「いつも通りやってくれたらいい」と声を掛けられたが、これも首脳陣から絶大な信頼を寄せられている証しだ。

 座ったのが1試合だけの4番は別としても、実際のところ、どの打順も安定した成績を残している。川端の打順別の数字は以下の通り。※データはスタッツ・ジャパン提供 

2番 47試合 打率・298

3番  6試合 打率・292

4番  1試合 打率・250

5番 16試合 打率・303

 昨季、首位打者を獲得したことでも分かる通り、巧みなバットコントロールで安打を積み重ねてきた。そしてどの打順でも対応し力を発揮できるというのは、川端の強みなのだ。杉村繁チーフ打撃コーチは言う。「どの打順でも仕事ができる選手。ちゃんとこなしている。彼にはそういう才能がある。ありがたい選手ですね」。

 昨季と同様に、川端が、中軸としてチームに必要不可欠な存在であることは間違いない。(デイリースポーツ・伊藤玄門)

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