【スポーツ】川内優輝“代表引退後”もかき乱す!? 反ナショナルチームの野望
“最強市民ランナー”がヒール(悪役)転向?陸上男子マラソンの公務員ランナー、川内優輝(29)=埼玉県庁=が23日のちばアクアラインマラソン出場後、今後のランナーとしてのあり方について、展望を語った。
すでに来年の世界選手権(ロンドン)が、日本代表入りを目指す最後の舞台と決めており、選考レースとして12月4日の福岡国際マラソンに照準を定めている。「正攻法で戦うのはそこまで。カタール(19年世界選手権)や東京(20年五輪)は自分には暑くて無理。福岡で頑張らないと全てが終わる」と、覚悟を口にした上で、“代表引退”後のプランについても語った。
「走ることは辞めませんよ。ニューヨークとかシカゴとか海外の色んなマラソンを走っていきたい」と、一市民ランナーとして挑戦を続けていく。そして、代表選考会などのレース参戦にも含みを持たせた。それは代表入りが目的ではなく、低迷にあえぐ日本のマラソン界のために異端児であり続ける覚悟だ。
今夏のリオデジャネイロ五輪で、日本は男女とも入賞なしの厳しい結果に終わった。川内は「これからナショナルチーム(NT)は、暑さ対策などの流れになってくる。それとは違った方法でやっていきたい」とし「NTの選手と戦って、負かしたら『そんなんじゃ世界で勝てないよ』と言おうかと。『こんなロートルに負けていていいのか』と。今は“非NT”ですけど、“反NT”になろうかと」と、ヒール転向の野望を思い描いた。
もし、日本人トップになることがあれば、代表選考が大荒れになることは必至。それでも川内は「セコいやつと思われるかもしれないけど、私に勝てないようでは東京五輪でメダルなんて無理ですから」と、不敵に笑ってみせた。これまでも日本のマラソン界に一石を投じ続けてきた“劇薬”ランナーから、今後も目が離せない。(デイリースポーツ・大上謙吾)
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