【野球】日本ハム・大嶋 ソフトボーイからの卒業 1軍定着狙う
新年を迎え、新戦力の自主トレの話題が紙面をにぎわせている。昨年ドラフトで注目されたソフトバンク・田中正義、ロッテ・佐々木千隼、阪神・大山悠輔、実力派ルーキーが注目される中、かつて球界をにぎわせた選手も今年こそとの思いで自主トレに取り組んでいる。
年明け後の日本ハムの千葉・鎌ケ谷2軍施設での練習。新人合同自主トレが始まり、ルーキー選手が多くのメディアに取材を受けている中、大嶋匠捕手(26)は、一人黙々と打撃練習に励んでいた。その背中は俺を忘れるなと、訴えかけているようだった。
「去年は1軍と2軍をいったりきたりだったので、今年は年間通して1軍にいられるようにしたい」。
早大・ソフトボール出身。プロ入り後は異色のルーキーとして脚光を浴びた。大嶋の記事を書くとき、何度も付けているソフトボーイという枕ことば。「最初は嫌でしたけど、それが自分のルーツ、原点なので気にはしてません。今年はプロ野球選手としてやっていかないといけませんね」。
今季、6年目を迎える。年々、階段は上がっている。昨年は左の代打として初の開幕1軍をつかんだ。5月31日のヤクルト戦でプロ初安打を放つと、6月3日の巨人戦では初のマルチ安打を放った。もう少し頑張れば。ソフト出身者ではなく、プロ野球選手と野球の水に慣れてきた手応えはある。
結果が伴い、今オフの練習意欲も目覚めさせたという。「ウエートも上げられない重さが上げられるようにもなった」。もともと、シャープなスイングに定評はあったが、昨年以上に打球の鋭さも増してきたと手応えはある。2月のキャンプ、オープン戦についても「少ないチャンスの中でも、期待に応える打撃をしたい」と腕をぶす。
年末年始も群馬県内の実家で練習に取り組んだ。高校時代のチームメート、実業団の名門、高崎市役所でプレーする弟・翼さんもプロ野球選手としての活躍を期待する。「地元の先生や知り合いに少しでも喜んでもらえるようにプレーしたい」。
プロ1年目に野球を1から取り組み、野球の水にも慣れてきた6年目大嶋。脱ソフトボーイ、左の強打者として1軍定着、チーム連覇の力になることが目標だ。(デイリースポーツ・水足丈夫)
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