【芸能】「悔しい」とカミングアウト コロナ禍で収入減 メンバー脱退 介護の仕事と音楽活動の二刀流 シクラメンは独立しても『笑って泣ける』曲を歌い続ける

シクラメンのリーダー・DEppa
シクラメン(提供写真)
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 3月1日に独立を発表した男性3人組グループ、シクラメンのリーダー・DEppaが取材に応じ、コロナ禍の影響で収入が激減、現在は介護士の仕事をしながら音楽活動を続けていることを明かした。シクラメンは3月20日に大阪で独立後初めてライブハウスの舞台に立つ。

 グループ結成から16年目、2011年にメジャーデビューしてから13年がたつ。

 6年間所属したWAKURABAからの独立に「社長も忙しくしていた。所属していたアーティストは僕らだけでしたが、社長自身もプレイヤーでしたし、カメラマンさんやモデルの方もいたので迷惑をかけているというのもあった。自分らで責任を全部背負い込んでやってみようというのが1、2年前からあった。社長も背中を押してくれた」と理由を説明した。

 独立は決して楽な船出ではない。コロナ禍前までは「十分生活していける収入があった」と音楽活動だけで生計を立てていた。それがコロナ禍でツアーやイベントが次々に中止となり収入が激減。コロナ禍が明けてからも以前のように集客ができないのが現状だ。

 「有名なアーティストの方々はそんなに変わんなかったかもしれないですけど、僕らのようにライブハウスクラスのアーティストは、少なからず大打撃を受けたと思います。今までライブに参加するためにかけてくれていた5万円や10万円が、新たな趣味だったりキャンプがはやったり、俗に言うソーシャルディスタンスの宅飲みだったり、家を充実させるっていうスタイルに変わっていった。1回エンタメから離れた方々が、僕らのところにはやっぱり戻ってきづらかった」

 21年にはメンバーの1人、桃紅茶がグループから離れた。「本当の理由は分からないのですが、コロナがちょうど来た時に全ての仕事がなくなって、もしかすると自分の将来設計を一番真剣に考えたのが彼だったのかもしれません」と脱退理由を探した。

 苦しい中、今も3人で音楽活動を続けるシクラメン。コロナ禍以前から介護の仕事に興味を持っていたリーダーは、知り合いを通じて「レクリエーション的にギター一本で歌ったりとかしながら入居者さんを楽しませながら働くっていう形が面白そうだねっていうのを言っていただいていた」という。

 コロナ禍前は音楽ありきの“介護参入”だったが、コロナ禍となり収入ありきの介護職として働いた。

 「介護福祉士の免許もなく、未経験で飛び込んで、そこからずっとやっています。1年くらいたって自分の施設や他の施設にレクリエーションに行くようになりました」

 昨年の4月29日、生まれ故郷の東京・大田区民ホールで開催されたコンサート。超満員の観客の前でカミングアウトした。

 「3年前から『介護職』をしており現在もとある施設で働かせていただいております。3年前、コロナの影響でツアーやイベント、決まっていた全てのライブがなくなり音楽活動を続けていくため、12年ぶりに『一般職』に就こうと決めました。正直悔しかったです」

 「悔しい」という言葉に込められた思いについて「一般職に戻ることが悔しいというよりも、音楽一本で戦えなくなってしまったことが悔しかった」と胸の内を吐露した。

 介護職については誇りを持つ。

 「僕はかっこ悪いことではないと思っています。悔しいのは悔しいですけど。介護職のお仕事は世間では3Kなんて言われていたりもしますが、実はすっごい楽しいんですよ。僕的には天職だと思うぐらい楽しくて、その楽しさが知られていないと思うので介護職の魅力や現場の楽しさをもっと知ってもらいたいと思う。僕的にはこの仕事をやってる人たちに勇気を与えられたらと思っています」

 現在は夜勤明けから仮眠をとり、作業部屋で曲作りをする日々を送っている。メンバーで実弟の肉だんごは独立を機にシクラメンの営業活動に精を出し、トラックメーカーの電球はウェブ用の映像に音をつけたり楽曲提供をして音楽家として生計をなしてシクラメンの活動を続けている。

 昨年は静岡・浜松で野外ライブも開催。ファンの年齢層が高く「歌のキャラもあるんじゃないですかね。やっぱり若い子が増えるのって、イケメンだったりカリスマ性があったり遠いイメージがあった方が若い子はつくような気がします。僕らはファンと肩組んで外で話しちゃってますから。それはもう変えられない性分」という。

 デビュー時からスルメサウンドといい、聴けば聴くほど味がでる人生の応援歌のような楽曲が多い。

 「僕らの中で代名詞は“笑って泣ける”なんですよ。『MUSIC』という曲が僕らの中の究極だと思う。手を振ってめちゃくちゃ盛り上がってんのに、もうわけ分かんないくらい涙が出てくるみたいなところが、僕は究極の音楽であり、それがシクラメンの理想だと思っている。誰かを思って泣いちゃったり、生まれてきてよかったって思ったりとか、明日も頑張ろうって思ったりするのも、実はそれも応援歌だったりする」

 これまでイベントでゆずやFUNKY MONKEY BΛBY’Sらと武道館や大きな会場に立ったこともある。「ゆずさんやファンキー加藤さんのライブではすごく会場が小さく見えたんですけど、僕らのときは大きかった。一流と三流の差じゃないけど、そのとき痛感しましたね。そこにやっぱりドーンと立てるようになるっていうのがアーティストとしての目標」と夢を語った。

 また「(地元の)大田区で毎年お祭りとかイベントできるようにしたいし、ワンマンやツーマンライブもやってみたい」と将来について語った。

 新型コロナウイルスが収束して時間がたつが、まだまだ影響を受けているのも事実である。

 「僕たちの基本となるのがライブ。まずはzeppツアーやホールツアーをできるとこまで戻りたい」

 独立を機に音楽活動一本での生活を目指す。

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