宇良の立ち姿に成長の跡 一回り大きく
大きくなった。土俵に立つ姿を見て思った。大相撲4日目が行われた13日、両国国技館で、私はファインダー越しに西幕下8枚目の宇良和輝(23)を追いかけた。
写真は宇良が土俵に上がり、対戦相手の竜電と対峙したところを撮影したものだが、昨年の春場所にデビューした頃と比べて、その立ち姿に成長を感じた。
デビュー当時は身長171センチ、体重107キロだったが、当時の写真と見比べると、ひと回り大きくなっていることが分かる。顔つきも大人っぽくなり、力士らしい雰囲気が漂っている。
立ち会いで素早く竜電の足を取り、下手投げで破った。体格差のある相手をアクロバットな相撲で倒し、会場を沸かせた。報道陣に囲まれ、淡々と取組を振り返っていたが、手応えと自信が伝わってきた。
8日目は栃丸にはたき込みで敗れ、勝ち越しはお預けとなったが、注目の“居反り男”は確実にパワーアップしている。
(写真と文=デイリースポーツ・開出牧)