ブロック禁止ルールのカギ外野手が握る

5回1死三塁、白崎の右飛で三塁から滑り込むDeNA・柴田竜拓(左)をタッチアウトにするヤクルト・中村悠平=横浜スタジアム(撮影・開出牧)
5回1死三塁、白崎の右飛で三塁から滑り込むDeNA・柴田竜拓をタッチアウトにするヤクルト・中村悠平=横浜スタジアム(撮影・開出牧)
5回1死三塁、白崎の右飛で三塁から滑り込むDeNA・柴田竜拓をタッチアウトにするヤクルト・中村悠平=横浜スタジアム(撮影・開出牧)
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 ヤクルト・中村悠平捕手(25)が“好ブロック”で、ホームインを阻止した。

 2日に横浜スタジアムで行われたDeNA-ヤクルト戦だった。五回1死三塁、白崎の右飛で三塁から滑り込むDeNA・柴田をタッチアウト。中村はクロスプレーの衝撃で後ろに一回転した。

 ファインダー越しに見た私の脳裏をよぎったのは、ブロック禁止だ。今季からNPBで新ルール「本塁でブロック禁止」が実施される。本塁クロスプレーで捕手(またはカバーに入った野手)のブロックが禁止になる。選手生命に影響する大ケガを防止するのが目的だ。

 予想通りDeNA・ラミレス監督が険しい表情でベンチから出てきた。主審に何やら尋ねている。判定に不服なのは新ルールの「ブロック禁止」があるからだろう。これが公式戦で接戦だったら、猛抗議になっていたに違いない。

 撮影した写真をコマ送りで見ると、中村は捕球前に走路をブロックしたのではく、右翼手・雄平の返球を捕球できた場所が、たまたまホームベースの手前で、結果的に好ブロックになったことが分かる。それを可能にしたのは他でもない、好返球をした雄平である。

 このワンプレーが意味するものは、新ルール攻略のカギ。それは外野手が握っているということだ。(写真と文=デイリースポーツ・開出牧)

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