小栗旬・山田優夫妻が町内会未加入で“ご近所問題”になっていると一部週刊誌が報じた。また山本耕史・堀北真希夫妻の新居探しが、不動産会社の従業員によりツイートされたり、雨上がり決死隊の宮迫博之も無断でテレビ番組でマンションの家賃と間取りが紹介されたりと、芸能人の住居やプライバシーがいろいろと取沙汰されている。そんな住居にかかわるトラブルや町内会について、実際に被害にあったこともあるハイヒール・リンゴが語った。

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　「芸能人が入居しているマンション」は、立派な信用できる建物として見えているのかもしれない。嫌な話ですが、私も、自宅をばらされたこともあります。いまよりも個人情報が緩かったころ、私が住んでいたマンションを「リンゴも住んでるマンション」と、不動産屋の宣伝に利用されたこともありました。もちろん抗議して、取り下げてもらいましたけど（笑）

　マンションはいろんな人が住んでいる。資産状況も違えば、求める環境も違う。特に騒音とゴミとペットは問題になりやすい。以前住んでたマンションはペットを飼ってもいい階とダメな階があり、エレベーターも動物可と不可に分かれていた。私自身は犬が大好きでいつでも飼えるように、ペット可の階に住んでました。飼えていないですが。だからこそ、ペットのことで問題になっているのを見ると、飼う側がきちんと躾をして、ルールを守らなあかんやろ！思う。動物アレルギーの人にとっては、命にかかわることにもなりかねないことですからね。

　騒音問題にしても、うちも以前、直接言われたことがありますよ。実際にどれくらいの音がどんな頻度で聞こえるのかを確認させてもらい、問題が大きくなる前に解決しましたけど。でも我が家のように、直接解決できればいいけど、問題が長引き大きくなることもある。どれも日常のことだから、解決も難しいんですよね。

　知人に誰もが知っている、都心の超高級マンションの最上階に近いところに住んでいる人がいるんです。その人はかなり広い部屋に住んでいる。だから広さに応じて割り当てられる駐車場は、数台分所持してる。ところが理事会なんかで、他の狭い部屋の人が「うちは１台しか割り当てられてないのに」と文句を言ってくるらしいんです。理事会は、広い部屋の人も、狭い部屋の人も同じ１票としての発言権がある。さらにそこのマンションではエントランスに生花を飾っている。その花に対しても「費用がかかるから造花で」とか言ってくるらしい。その人たちは権利も強硬に主張してくるので、私の知人は冗談で「貧乏人が！」と怒ってました。でもマンションというのは、まったく同じ生活レベルの人住んでるわけじゃない。いろいろと生活の違う人が一つのマンションが住んでいるから、ちょっとしたことでもやはり問題になりやすいのは事実。私自身も面倒だなとは思いますが調整という意味でも、管理組合は必要ですよね。

　一方で町内会。町内会に入らないことで、ゴミ捨て場の使用を断られたり、家の前の防犯灯を外されたりといったこともあるそうです。でも町内会そのものが、現代の生活にそぐわなくなってる部分があるのかもしれません。

　昔は葬式でも、町内会の力を借りていた。でもいまは葬儀社もあるし、家族葬や密葬で済ませることも多い。芸能人でも密葬が多くなっていますからね。生活の場面で町内会の力を借りる場面がなくなってきたんですよね。形だけ残って、中身が残ってない。

　小栗さん夫妻の町内会問題も、報道によれば町会の年会費２４００円だとか。お二人にとっては、お金の問題じゃない。ご本人らは絶対に自分から発言することはないけど、いろいろと考えた結果やと思います。

　でもこれは都会だからいえる話。例えば７０年代に建った団地で、住んでいるのは高齢の人ばかりというような場所なら、話は別です。そんな場所には絶対に必要ですから。常識って何だろうと考えたら、１０人いれば、１０通りの常識がある。時代や場所に沿った町内会や自治会を作っていくべきだと思います。

　それにご近所問題はマンションだけじゃない。後輩が家を建てるとき、自家発電を設置するかどうかで相談された。私は「もし災害などで停電になったとき、あんたの家だけ電気が点いていて、それを自分の家族だけで使っていたら恨まれるで」とだけ言っておきました。確かに自分のものを自分だけ使っても問題はない。でも周囲は気持ちの部分で納得できないかもしれない。特にそこにずっと住み続けるとなったら、ご近所のことはいろいろと考えなあきません。ご近所づきあいというのは、本当に難しいとですね。