カップヌードルのCM中止と“許し”
日清食品の新商品「カップヌードルリッチ」のCMがわずか1週間で放送中止となった。「OBAKA’s UNIVERSITY」シリーズ第1弾で学長にビートたけし、教授陣に矢口真里をはじめ、小林幸子、ムツゴロウさん、新垣隆さんが出演し、過去の騒動を逆手に取った自虐ネタを繰り出すもの。不快感を訴える声がネットで拡散。特に不倫、離婚のあった矢口に批判が集中した。ハイヒール・リンゴは風当たりの強さと、ベッキーを含め不倫した人への叩き方がヒステリックさを戒め「人間は誰しも失敗する。1回目の失敗は許してもいいのでは」と語った。
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日清のカップヌードルの新商品のCMが中止になった。出演していたのは、いろいろと話題になった、癖のあるメンバー。個人的には面白いCMやったし、こんな活用の仕方あるんや!このグループって思った。分水嶺グループ。こちら側に落ちるか、向こうに落ちるか…際々のところにおる。私だっていつあのメンバーに入るかもしれないしね(笑)
あのメンバーはいろいろな騒動の中心にいた人。特に矢口ちゃんの風当たりが強くて、結局CMは中止になった。いろんな騒動のなかで不倫は許されないということなんやろな。そんな不倫をした人間がCMで儲けるのは。でもこれまでにも過去に不倫をした人が、CMに起用されたことはあったのにね。不倫の全部があかんわけじゃないのかな。
矢口ちゃんの場合、彼を連れ込んで、そこに旦那帰ってきて、クローゼットに隠れるなんて。そういう意味でいえば、いままでの不倫にはないパターンで、フロンティア。私はそのあたりの感覚が少しマヒしてる。お笑いだからかも。最後笑ったら勝つと思ってるから。世間はちゃうねんやとわかった。
でも結果的にあのCMは成功だった。CMが話題になって、抗議で辞めたということがまたニュースになる。まだ見てなかった人はどんなCMだったんだろうと、YouTubeで探して再生回数増える、さらに話題になって、商品が認知される。その結果、店で見かけたらつい手に取ってしまう。私もあのカップヌードルのフカヒレスープ味のを買ったもん。実際に、売れ行きはすごくいいらしいですからね。
2年前に放送されたフジテレビの「昼顔」、不倫を扱ってましたけど、私も大好きだったドラマ。ドラマの大きなポスターをちょうだいって、テレビ局に言いに行ったくらい。ブームにもなった。でも自分はええけど、芸能人はダメ。さらに不倫した芸能人がそれを基にCMで稼ぐというのがあかんかったんやろね。そういう不倫をした人が幸せになるというのが許されへんのやろね。人間て、他人が幸せなよりも不幸の方が面白いから。でもこういうことで叩くのってどうなんやろ。
不倫と言えば、一部で報道されたけど、ベッキーちゃんは秋ぐらいに戻ってくるんじゃないかな。ベッキー枠と言われたけど、実際はハーフの子たちはむっちゃ冷静だった。ハーフの枠はあまりなくて、ハーフ会でも日本語と、親の母国語が流暢に話せて、さらにあともう一個売りがなければ…と。
芸能界っておデブちゃんの枠とか、インテリ枠とか、おバカ枠とか、やっぱりいろいろな枠あって、ハーフの子はハーフの子で枠ある。だからハーフだからというだけじゃなく、さらに何かがないとダメって。だからベッキーちゃんが戻ってきても彼女たちは冷静。みんなベッキー枠を取りに行こうと思ってなかったんじゃないかな。
でもベッキーちゃんも戻ってきたとき、どれだけイジれるかということ。そこの部分をまったく触らへんのか、矢口ちゃんのようにちょっとネタにできるのか、そこを注目してみてる。周りがどういう風にしてええのか。自ら“ゲス”をいじれるようになるのか、そのあたりが気になる。自ら今回の騒動を言ってもOK、イジってもOKですよとなるのか。矢口ちゃんはそのあたりOKですからね。まだ男性の方は謝罪も離婚もしてないけど、まあ決着はするでしょ。決着しないとベッキーちゃんも出られない。
でもね人間やっぱり失敗はするから、1回目は許してやってほしい。反省するというのは人間にしかできないことやから、それを何もかも許さないというのは…。許すというのも必要なんじゃないかな。いやもう最近の騒動見てたら、叩き方がヒステリックでしょ。私は許しも人間だけができる大切なことだと思います。