夏の終わりに考えた、エアコン温度の個人差・個体差

 エアコンを利用している全国10~60代以上の男女395人に「夏季のエアコン利用」に関する意識調査が行われたという記事を読みました。

 最も多かった設定温度は26度で、僅差で27度だったそうです。私はおうちに猫がいるので、外出時は27度の静かな風に設定してつけっぱなしで出かけます。猫の適温は26度から28度と個体差があるそうなのですが、うちの子は26度にすると風の当たらない所に移動しているので寒がりなのかもしれません。猫がもともと砂漠の動物なので暑さに強いと思われている方もおられるでしょうが、猫の汗腺が発達しているのは肉球のみで、そんなに体温調節ができないらしいです。

 猫は普通「換毛期」といって春と秋に毛が生え替わるのですが、最近の家猫は常に快適な温度の中にいるため、はっきりとした換毛期がなくなってきているんだとか。夏に暑いだろうとエアコンで涼しくしてあげると、猫がそれを寒くなったと勘違いするらしいのです。猫にとっては受難の時代なのかも。

 人間の話に戻すと、私と相方のモモコは体感温度が極端に違うのです。私は27~28度が快適なのですが、モモコが好む設定は何と19度!エアコンに19度という設定がある事を初めて知りました。モモコも私が来ると室温を上げてくれるのですが、それでも寒いと思ったらまだ22度だったという時もあり。

 モモコには「ぽっちゃり理論」というのがあって、ぽっちゃりは、もうこれ以上脱ぐことができない。細くて寒い子は何かを上にはおれば良い、そしてちょうどいい温度を合わせてほしいという、お互いが譲り合う精神理論。確かに言われればそうなのですが、外が暑すぎてなかなか上着を持ち歩くのは大変です。

 コンビを組んで40年。そろって出演している「あさパラS」(読売テレビ)は前身番組から27年目になりますが、先日、初めて楽屋を別々にしてくれるようお願いしました。直前に細かい打ち合わせがあるのでコンビがそろっている方がスタッフさん的にもいいのですが、一緒の部屋が寒すぎて(笑)。メイクさんも手がかじかんでアイラインがうまく引けないなんてこともあったりして。

 意識調査の記事には「途中で暑くて起きるのが嫌」と、エアコンをつけっぱなしで寝る人が半数以上だったとも書かれていました。昔は体に悪いからとタイマーをつけて寝る人が多かったのに、あの「体に悪い理論」は一体どこへいったのか。寝ていても熱中症になるという話があるほどの、ここ10年ぐらいの危険な暑さ。人もペットも変わっていくんだな、としみじみ思う、夏の終わり。

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