女子ボクシングのダブル世界戦（９月１６日、大阪千里中央よみうり文化ホール）の発表会見が２６日、東京都足立区のワールドスポーツジムで行われた。日本女子最多に並ぶ８度目の防衛戦となるＷＢＡ世界女子ミニマム級王者・多田悦子（３１）＝フュチュール＝に東洋太平洋女子ライトフライ級王者・柴田直子（３１）＝ワールドスポーツ＝が挑戦。２度目の防衛戦となるＷＢＡ女子ライトミニマム級王者・安藤麻里（２４）＝フュチュール＝にはＷＢＣ世界女子アトム級７位・宮尾綾香（２８）＝大橋＝が挑戦する。

　２度目の世界挑戦となる宮尾は、井岡一翔と激闘を繰り広げた八重樫東と同門。「大橋ジムの名に恥じないよう、ベルトを持って帰りたいです」と誓った。２４歳のとき長野からカバン一つで上京し、ティッシュ配りの日雇いアルバイトなどで糊口（ここう）をしのぎ、漫画喫茶で寝泊まりした苦労人。「相手の安藤選手はデビュー２連敗と苦労をしているようですが、苦労なら負けません」と、人生経験の差を見せつける腹づもりだ。