五十嵐、亡き祖父に“金メダル”誓った

 「WBC世界フライ級タイトルマッチ」(16日、ウイングハット春日部)

 ボクシングのダブル世界戦の予備検診が13日、都内で行われ、王者ソニー・ボーイ・ハロ(フィリピン)と挑戦者の五十嵐俊幸(帝拳)は、ともに異常がなかった。

 五十嵐が、祖父の故・甚之丞さんに“プロの金メダル”をささげる。04年アテネ五輪では、父・新一さんから「おじいさんも連れて行け」と渡された遺影を携えたが、初戦で敗退した。他界したのは2歳のころだが「かわいがってもらったと聞いています」と号泣。その写真を“お守り”に「お墓に報告を」と、9年越しの戴冠を誓う。

 検診では身長で10・2センチ、リーチも6・8センチ上回った。調整は完ぺきで「必要な筋肉なんですかね?」と、マッチョな王者を見下した。

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