井岡氏らへの損害賠償請求棄却

 ボクシング元2階級世界王者の井岡弘樹氏が運営するジムで、練習中に意識不明の重体となった元選手の男性(26)とその家族が、井岡氏やジムに計約4億円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、松江地裁は18日、請求を棄却した。

 河村浩裁判長は判決理由で「偶発的に起きた不運な事故」と認定し、井岡氏らの賠償責任は認められないとの判断を示した。

 判決によると、重体の男性は島根県江津市の「井岡ボクシングジムin島根・江津」所属の元選手。2007年8月、パナマ人トレーナーの立ち会いの下、タイ人の元世界王者とスパーリング中に受けたパンチがもとで倒れ、急性硬膜下血腫と診断され入院した。裁判では、ジムのトレーナーの適格性が争われた。判決は、適格性に疑いがある事実は見当たらず、通常のスパーリングだったと判断した。男性側は事故当時、日本人トレーナーがいなかったことなどから「いつ重大な事故が発生してもおかしくない危険な状態」だったとして、実質的な経営者の井岡氏らに安全配慮義務違反などがあったと主張していた。

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