新日本・木谷会長が米満獲得乗り出し

 五輪の金メダリストに、キング・オブ・スポーツが目を付けた。新日本プロレスの木谷高明会長(52)は13日、ロンドン五輪最終日の12日に行われたレスリング男子フリースタイル66キロ級で金メダルを獲得した米満達弘(26)=自衛隊=の獲得に乗り出すことを明言した。米満は、決勝で08年北京五輪銅メダリストのクマール(インド)を破り、男子レスリングでは88年ソウル五輪以来24年ぶりに金メダルを獲得した。

 木谷会長は「取りに行きます」と言い切った。決勝で、クマールを両足タックルから高々と担ぎ上げてたたきつけた米満に「プロ向き。決勝の大舞台であれだけの大技を出せるのがいい。身体能力が高いし、ルックスもいい」と、プロレスラーとしての適性を見て取ったのだ。

 新日本では、7月24日に永田裕志を監督兼スカウト部長としてアマチュアレスラーの育成プロジェクト「ブシロードクラブ」を設立。早大の山口剛を第1号選手として獲得し、将来的なプロ転向も視野に入れた受け皿を整備し始めている。

 条件面でも、木谷会長が社長を務める親会社のブシロード(平成19年5月18日設立)は売り上げが、平成20年7月期に3億6200万円だったのが、21年7月期には25億4000万円、22年7月期には32億7100万円、23年7月期には64億9100万円と急成長。それだけに、金メダリストにふさわしい待遇を用意することができる。

 木谷会長は「今までは大きい方にばかり目が行っていたが…」と、169センチの米満にはジュニアヘビー級を担わせたい考え。実は新日本のシンボルであるライオンマークをモチーフにした新マスクマンを現在、企画している。米満なら、81~83年に一世を風びしたタイガーマスクのような国民的スターとなることも不可能ではない。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    写真

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス