「ノア」（２９日、後楽園ホール）

　箱舟に非常ベルが鳴った。丸藤正道が小島聡にＧ１のリベンジを許し、棚橋弘至とのＩＷＧＰ戦に続き新日本勢に連敗。ジュニア王者の金丸義信も、全日本の近藤修司に敗れて王座が流出した。

　丸藤と小島は２年前の有明コロシアムで初対決が予定されながら丸藤の故障で流れた。今回は約束通りノアでの対決が実現し、小島がラリアートで撃破。Ｇ１の借りも返した小島は「このまま終わらせるのはどうかな」と、ＧＨＣ王座挑戦を要望。佐々木健介、高山善廣に次ぐ３人目のメジャー３団体の至宝ベルト制覇を見据えた。ノアとしても無視できず、１２・９両国国技館でのタイトル戦が浮上してきた。

　一方、金丸を倒した近藤は「ＫＥＮＴＡ、丸藤が出てこい」と、大御所２人の引っ張り出しを宣言した。