ヴォルク・ハン、船木と引退試合
「リングス」(12月16日、横浜文化体育館)
変幻自在の関節技で前田日明・リングス代表(53)の最大のライバルとなった“ロシアの狼”ヴォルク・ハン(51)が、引退試合で全日本の3冠ヘビー級王者・船木誠勝(43)と対戦することが10日、都内で発表された。
リングスのトップ外国人とパンクラスの創業エースという、90年代なら東京ドーム級のカードが実現する。総合格闘技の黎明(れいめい)期を担った両団体だが、当時は激しく対立し、対戦などあり得なかった。
前田氏と船木はともに引退後の05年、ビッグマウスラウドで第2次UWF解散以来15年ぶりに合流。前田氏プロデュースで船木が現役復帰する舞台が整ったが、06年に両者とも離脱。船木は結局07年の「Dynamite!!」で復帰した。
前田氏は「あの時UWFが解散しなかったらどうなっただろうという自分自身の夢の余韻を、死ぬまでに1回見たかった」、船木は「死ぬまでに1回、前田さんのリングで試合がしたかった」と、強い思い入れを吐露。「夢のプレゼント」(前田氏)が、マット界のクリスマスを彩る。